くまたの夢

温泉は誰のもの?


 温泉って誰のものかご存知ですか?実は、現行の温泉法ではその所有権を明確に定めておりません。 古くからある温泉は慣行で、土地の所有者または、その温泉街の組合が持っているところもあります。 でも、その利用は公共資源としての観点から、環境庁の通達により各都道府県が開発や利用を管理しています。

 さてさて、この章では、「くまた」が温泉を開発すると考えた場合のシュミレーションをしてみましょう。はじまりはじまり!パチパチー(^.^)


ここからシュミレーション
クマタの夢
昔々、じゃなくて、最近のはなしですが、あるところに温泉が大好きなクマがおりました。このクマは、毎日温泉に入って「フー!」としたいのですが、近くに温泉がありません。毎日温泉に入れず寂しい思いをしていました。

 ところが、ある日、温泉開発のホームページがあることを知り、「そうだ、それならばうちの庭に温泉を掘ろう!」一念発起!

 クマタさんは温泉開発を決断されました。



 さてさて、温泉を掘ると申しましても、温泉があることが確認され、掘削計画を作成しないと経済的な開発や効率的な温泉の開発はできません。そこで温泉の調査を行いました。(調査の内容は第一章をご覧下さい)  結果、すばらしい温泉脈が地下にあることが分かったのです。

 クマタさんは天にも上る思いでした。

  さて、ここで温泉開発を行うに際し温泉法に規定された「掘さく許可申請」が必要となります。  温泉法では「温泉の掘さく許可を申請する方」に温泉の利用権が与えられます。

 つまり、飛行機や地下鉄と同じで、自分の家の上を飛行機が飛ぶことに関して、事前に申請を行えば、都道府県知事がみとめ、他の飛行機を安全のために飛ばさない。(飛ばさせない)ということに良く似ています。  温泉は、地下に存在するもので、平面的な温泉分布、また垂直的な温泉分布多くのパターンが存在し、言ってみれば隣の敷地から染み込んできて、自分家の地下に来ているものかもしれないのです。このため、県の条例で、温泉脈の調査報告書を求めたり、周辺の温泉源所有者に同意を求めた書類を提出させたりします。極端な場合、距離規制を設けて一定距離未満の場合、新たに他の人が新温泉源開発の申請を提出しても許可しない場合もあります。  さて、クマタ家は幸いなことに温泉が見つかりました。でも、土地が「クマタじいちゃんの土地」でしたが、かわいい孫クマのためにおじいちゃんは、「掘削の同意書」を作成してくれました。(もちろん湧出したら、自分も入ってやろうという魂胆です!) 


掘削開始 

 なんとか温泉掘削許可を県知事にもらったクマタさん、さっそく温泉の掘削工事に入りました。目標深度は1000mの大深度です。

(温泉の掘削方法をご覧下さい。)今日出るか、明日出るか・・・・毎日が期待と不安の連続です。途中で、硬い岩石にあたったり、急に崩れたりで、毎日苦労の連続です。この、ハンドルさばきと地下の状況を判断するのは「職人技だー」と思わず納得してしました。  

 1000m掘り終わったところで検層という作業です。これは、1000mの中でも、できるだけ良い泉脈を選択的に抽出しようという作業で、温泉孔のなかを、機械を使って覗くような作業です。



温泉が出たー  

 さてさて、温泉を掘削初めて順調に掘り進み、見事温泉が湧出しました。

 温泉を分析する期間は、環境庁により指定された、公的分析期間に行ってもらう必要があります。この分析の結果、温度は38.5℃、泉量は95t/日量、泉質は炭酸水素塩泉、いわゆる「美人の湯」であることが判明し、効能と禁忌症が出ました。  しかし予想されていたのですが、井戸の水位が低く、水中ポンプを使用する必要がありました。  温泉を、ポンプ等でくみ上げる場合、「温泉動力装置設置申請」を県知事に申請する必要があります。この申請は、温泉を適正に利用し無理なポンプを使って自然資源の枯渇を招かないようにする為のものです。したがって、自由にくみ上げて使うことは、許されないのです。


 
 

風呂を作りましょう

 

 

 いやー、温泉も無事でましたし、温泉の取得届を提出し、晴れてクマタ さんは温泉の「オーナー」になりました。温泉を個人利用する場合は特に大きな問題は無いのですが、不特定多数の人間を入浴させようとする場合、保健所等に利用申請を提出する必要があります。また、温泉の場合、風呂の周囲で見えるところに「禁忌症」を掲示する必要があるのです。(特に効能は義務ではない・・・)これで、クマタ家のみなさんは、毎日温泉には入れるようになり、おじいちゃんもこっそり入れるようになり、

パパン!一件落着!


 いかがですか?開発される温泉の権利と義務というものはいろいろあります。所有するという言うよりは公共のものを利用する権利を与えられるという感じですね。

 温泉はみんなのもの!というのが正しくどんどん入りましょう!

 

 

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